商用利用できる無料フォントの選び方とライセンスの確かめ方
無料で手に入ったフォントでも、どこにでも使えるわけではありません。「個人利用のみ無料」と「商用利用可」の違い、ロゴや Web サイトに使う前に見る項目、外注した制作物のフォントの確かめ方を順にまとめました。
2025年1月、Yahoo!知恵袋に、会社のロゴに使いたいフォントのライセンスに「商用利用可、商標登録不可」と書いてあるがどう考えればよいか、という相談がありました。商用で使えるのにロゴの商標登録はできない、という条件の組み合わせに戸惑ったようです。
同じような迷いはほかにもあります。無料で配っているのに、なぜ商用利用だけ禁止するのかわからないという質問や、dafont で見つけたフォントを名刺やロゴに使ってよいかという質問です。無料かどうかと、何に使ってよいかは、別々に確かめる必要があります。
最初にお伝えします。この記事は EZPZ フォント検索を作っている私たちが書いたもので、法律相談ではありません。特定のフォントのライセンスやトラブルの結論は扱いません。ライセンスは必ず公式の本文で確かめ、すでにトラブルになっている場合は弁護士などの専門家に相談してください。
「無料」と「商用利用可」は違う
フリーフォントという言葉には、いくつかの場合が混ざっています。入手にお金がかからないという意味であって、何に使ってもよいという意味ではありません。大きく分けると次の5つです。
| 種類 | よくある条件 | まず見ること |
|---|---|---|
| 個人利用のみ無料 | 個人の利用だけ無料、お店・会社・販売物は別途購入 | 商用利用が認められているか |
| 商用利用可の無料フォント | 商用で使えるが、ロゴ・改変・埋め込み・再配布の条件はフォントごとに違う | 用途ごとの可否 |
| OFL(SIL Open Font License) | フォントファイル単体での販売は不可、改変版は予約名を使えず OFL で配布 | 著作権表示と予約名 |
| 有料 | 買ったライセンスの範囲(台数、Web、アプリ、動画など)で使う | 購入したライセンスの種類 |
| OS・ソフト付属のフォント | その OS やソフトの使用許諾に従う | そのソフトの使用許諾 |
最後の行は見落としがちです。パソコンに入っているからといって、どこに使ってもよいとは限りません。Windows や Office、Mac に付いてくるフォントを看板や Web サイトで使う条件は、それぞれの使用許諾で確かめます。
ロゴ、商標登録、改変、埋め込み
商用利用可の無料フォントで条件が分かれやすいのは、この4つです。ロゴは文字がお店や会社の顔として使われるため、別に制限しているフォントがあります。冒頭の「商標登録不可」もその一つです。改変は文字の形を変えて使うこと、埋め込みは PDF、アプリ、Web サイト、電子書籍の中にフォントファイルを入れることです。Web フォントとして使う場合もここに入ることが多いです。
OFL のフォントは条件が比較的はっきりしています。OFL の本文は、使う、改変する、文書やソフトに同梱して配布することを認め、フォントファイル単体での販売を禁じています。公式の OFL FAQ は、ロゴ、ポスター、名刺、看板などのデザインに追加の許可なく使えると答えています。ただし、ロゴの商標登録はフォントのライセンスとは別の問題なので、出願を考えているなら弁理士などの専門家に確認すると安心です。
外注した制作物のフォント
看板、ホームページ、チラシ、名刺を外注すると、フォントを選んだ人と使う人が別になります。納品物と一緒に、どのフォントを使ったか、そのライセンスを誰がどんな条件で持っているかを一覧でもらっておくと、あとで確かめやすくなります。契約書にフォントの項目を入れている制作会社もあります。責任の所在は契約や事情によって違うため、ここでは判断しません。
ライセンスを確かめる手順
- フォント名がわからなければ、制作物のスクリーンショットから画像で探します。
- まとめサイトではなく、メーカーの公式サイトや Google Fonts のような公式の配布元から入手します。再配布されたファイルからはライセンスの文書が抜けていることがあります。
- 本文で、印刷物、Web サイト、動画、ロゴ、商標登録、埋め込み、改変、再配布の項目を1つずつ探します。要約や他人の記事より本文が基準です。
- ライセンスは変わることがあるので、入手した日の本文をスクリーンショットか PDF で残します。
- 本文に自分の用途がない、または解釈に迷うときは、メーカーに直接問い合わせて回答を保存します。
画像からフォント名を調べる方法は画像からフォントを特定する方法に、公式の配布元の見分け方は無料フォントを安全にダウンロードできる場所にまとめました。
EZPZ の一覧で商用無料だけを選ぶ
EZPZ フォント検索の一覧で、左の価格の絞り込みから「有料」と「Mac・Windows標準」を外すと、商用無料のフォントだけが残ります。2026年10月27日の時点で日本語267書体、韓国語858書体、欧文1,401書体、中国語25書体です。さらにスタイル(ゴシック、明朝、手書き、デザイン)やウェイトで絞り込めます。

カードの「商用利用無料」のタグは出発点にすぎません。Google Fonts のフォントには OFL のタグも一緒につきます。メーカーの公式ページから集めたフォントは、フォントごとに条件が違います。このサイトはフォントファイルを配布していません。ダウンロードを押すと Google Fonts かメーカーの公式ページに移るので、そこでライセンス本文を必ず読んでください。
記事に出てくる dafont、Google Fonts、Windows、Office、Mac などの名称は、それぞれの権利者の商標です。EZPZ File はこれらと提携関係にありません。
よくある質問
- 「商用利用可、商標登録不可」とはどういう意味ですか?
- 商用で使うことは認めるが、そのフォントで作ったロゴなどの商標登録は認めない、という条件として書かれていることが多いです。どこまでが含まれるかはフォントごとの本文によるので、本文を確かめ、登録を考えているなら専門家に相談してください。(出典: Yahoo!知恵袋)
- 無料なのに商用利用だけ禁止するのはなぜですか?
- 個人には無料で配り、仕事で使う人には有料のライセンスを買ってもらう、という配り方をしている作者やメーカーがあるためです。理由は作者ごとに違うので、条件は本文で確かめてください。(出典: Yahoo!知恵袋)
- 海外のフリーフォントサイトのフォントを名刺やロゴに使えますか?
- サイト全体ではなく、フォントごとに条件が違います。「個人利用のみ無料」と書かれているものも多いので、フォントごとの説明とライセンス文書を確かめてください。(出典: Yahoo!知恵袋)
- パソコンに入っているフォントは商用で使えますか?
- OS やソフトに付いてくるフォントは、その OS やソフトの使用許諾に従います。看板や Web サイトに使う前に、その条件を確かめてください。
最終更新 2026年10月27日